テント倉庫は結露に弱い?
湿度と気温が高くなりがちなテント倉庫は、庫外の気温差で結露が発生することがよくあります。テント倉庫のシートは非常に薄いため、断熱性が低く、他の建材と比較して外気温の影響を受け、結露が発生しやすいのです。
結露防止対策(防露)とは?
テント倉庫の屋根内側に内幕を施工することにより遮熱効果が期待でき、結露防止につながります。また、ルーフベンチレーターの換気でより通気性向上、除湿を行えます。既設のテント倉庫や建物にも、採光を損なうことなく施工することができます。
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強制ベンチレーター
ベンチレーターで機械的に強制換気を行うことで、通気性が向上し、除湿できます。倉庫内の空気圧が下がるため、虫やほこりが吹き込みやすい場合があります。
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内幕の設置
外側の膜材に加え、内側にも幕を張ることで熱を遮断することができます。また、外膜の内側についた結露を受け止め、荷物にかからない効果もあります。
防露をおすすめしたい、テント倉庫に収納するもの
サビ・カビ・湿度に弱いものを収納するときは、防露仕様をおすすめしております。
- 鉄鋼品、モータ類、OA機器、通信機器等
※パッキン類で包装されている場合でも、長期保管になるとパッキン内部で結露して錆びることも - 飼料、肥料、木材、食材等
- 紙類、吸湿性の素材/製品等
防塵・防虫対策とは?
給気システムによりテント倉庫内を陽圧化することで、虫や埃の侵入を防止し、清潔な環境を作ります。精密部品の保管や食品、容器等の保管に適した環境を提案いたします。
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自然排気ベンチレーター
強制ベンチレーターよりもやさしく排気するので、テント倉庫内の空気圧が下がりにくく、虫やほこりが吹き込みにくくなります。防虫網仕様です。
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給気システム
フィルターを装備し、クリーンな空気を供給します。排気とのバランスをとって、テント倉庫内を陽圧化します。倉庫内の温度をコントロールする場合は空調機の設置も可能です。
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気密性の高い出入り口
出入口は気密性の高い構造とし、扉を開いたときに外に向かって空気が流れ、 虫や埃の侵入を防止します。扉が強く開く場合があります。
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二重構造の出入口
気密性の高い出入り口より安全な方法として、風除室(内側に扉を設ける)やシートシャッターにて二重構造の出入口を計画することをお勧めします。
これらの対策をしないとどうなるの?
メリット
- コストを抑えられる
- テント倉庫内が静か
デメリット
- 荷物が湿気で傷んだり、虫が付着したりする場合がある
- テント倉庫内の気温が上がる
- テント倉庫内がほこりっぽくなり、作業環境が悪化しやすい